CRYBABYを大改造

 今回はJim DunlopのGCB-95 crybabyを改造しようと思います。そもそもこれは改造目的で買いました。宇都宮の新星堂で中古5,000円。まあ相場通りな感じですね。

 それで今回改造をするわけですが、実はすでに改造してます。DPDTのフットスイッチに交換してトゥルーバイパスにして、バッファー回路を根こそぎ取り除き、インダクターコイルをFaselの"黄色″に交換して、それに伴い抵抗の定数を幾つか変えてました。が、どうも良い具合に泣いてくれない。特にワウのポットの調子もおかしく変な引っ掛かりがあるし、ワウポットの噛み合わせを調節してもなんともならない状態でした。

 で、『中身を全て変えてしまおう』と思い、この改造に踏み切りました。改造と言っても元のGCB-95から残ってるのはケースとゴムカバーだけです。改造と言うより自作に近いです。

 まずはどんなワウが自分の理想かを考えたところ、やはりジミヘンのワウサウンドが挙がりました。特にCurtis Knightとやってるときの曲で『Wah Wah』ってのがあるんですが、このワウサウンドは絶品です。ということでジミヘンが使ってたVOXのV846を元にして作ることに決定。

 まず、回路図入手。いろいろなところでV846の回路図は出回っていますが、FuzzCentralは本物の中身の写真まであるので、FuzzCentralを見ながら作りました。

 そして、パーツ購入。今回丁度タイミング良くgarrettaudioさんでHalo(ヘイローと読む)のレプリカのインダクターを入荷したとのことなので早速購入。そしてワウポットは各方面で高評価のFulltoneのワウポットを購入。コンデンサーもトロピカルフィッシュ購入したり、コンデンサーの種類もできるだけ近づけようとスチロールコンデンサーを購入。

HaloのレプリカインダクターとFulltoneのワウポット

 それから基板を作っていくわけですが、パーツの配置はFuzzCentralに写ってる本物の写真を見ながらできるだけ同じような感じにしました。電解コンデンサーがでかくて苦労しました。ちなみに下の画像ではトランジスタの置き方を間違ってますが、まあ良く見えないので良しとしましょう。

 ケースの方ですが、分解で相当苦労しました。ペダルの土台の部分と上部を留めてあるシャフトを取るのが非常に面倒くさい。途中で「別に塗装を変えなくてもいいかな…」とへこたれてしまうぐらい面倒くさい。もう二度とやりません。そして元の黒の塗装を剥ぐのも苦労しました。塗装を剥ぐ薬品を買ってきたんですが結局ガリガリ削り取りました。
 

 そして再塗装ですが、結局色は青にしました。あんまり違和感がないです。

 んで、組立です。適当に組み立てましょう。
 まず、基板とつながらないところから。今回は今までもったいなくて使ってなかったGEの1950年代の撚り線を使ったりしました。

 基板と適当に繋いでください。

 ゴチャゴチャしてる配線はロックタイでまとめましょう。別に必要ないといえばないんですが、見た目がすっきりします。

 最後にcrybabyのプレートの部分ですが、フィルムラベルで作りました。やはりジミヘンになりました。
 

 問題の音ですが、抵抗値やポットの噛み合わせを試行錯誤した結果、クリーンではかなり良い感じで泣いてくれます。crybabyというよりはV847に似てる感じです(まあ当然ですが)。ただやはりファズとは相性があまり…。まあ、これからもいろいろ考えていきますよ。対策としてはバッファーを内蔵するか、またはワウに合うようなファズを作るかでしょうね。まあ、今回は概ね成功ってことで。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送